統合前の4社の状況
三重市場全体の状況
市場の概要
所在地 | 三重県松坂市 |
---|---|
開設区域 | 津市、松坂市 |
三重県の主要卸売市場 |
四日市市:北勢公設地方卸売市場 伊勢市:伊勢志摩地方卸売市場 |
主要市場取扱金額の比率 | 50弱:40弱:20弱 |
三重県中央卸売市場の沿革
昭和56年7月、津市・松坂市にあった民設の卸売市場が統合して青果部・水産物部で開場
卸 | 仲卸 | 買参人 |
---|---|---|
青果卸 2→1 水産卸 2→1 |
青果仲卸 14→4 水産仲卸 16→8 |
青果買参 271→130 水産買参 259→176 共通買参 198→112 |
買参人は平成2年に比べ60%弱迄減少
水産物部は平成19年4月から地方卸売市場に転換
青果部の取扱金額の推移
<卸の取扱金額>
平成3年に214億円をピークに平成11年から減少傾向
平成21年には110億円と約51%迄減少
仲卸の取扱金額も比例しており、開場当時の14社から当社統合前の平成19年には8社に減少
4社各々の年商
A社 42億
B社 16億
C社 10億
D社 6億
統合を決意するまでの経緯
主たる理由・目的
いつ提案し、どのような検討を経てきたか
平成18年11月、以前も湧いては消え、消えては沸いていた問題ですが、
”我々にはもう後がない”状況の中で決断
どのように検討を経てきたか
「皆でやることに意義がある」と仲卸8社中7社で大いに夢を語っていた
平成18年12月より
定期的に話し合いの場を持つことが決定(月2回)
仮称ベジフル三重設立委員会を設置(リーダーは羽根社長)
実現に向けて専門家を入れることが決定
平成19年1月18日
初顔合わせ
「自分達の保身の為ではなく、仲卸という業態の価値を高め将来に向けて反映させていく」を目的とすることを確認し、全面的な協力を得る。
3年の期間が必要であるとの意見の中、何とか平成20年4月の開業を目指す。
この時点で1社離脱(理念には共感するが資本参加は困難との理由)
平成19年4月
平成18年度の決算書を基に各社聞き取り(6社)
平成19年5月
平成19年度の決算書を基に各社聞き取り(6社)
平成19年7月
2年分の決算書の損益計算書の部分を公表(6社)
単純な数字の合算でも充分利益を出せるとの結果
統合の方式
●頭初より、3案の中から速さを実現させる為に新会社を設立し、旧4社を事業統合することを選択
●資本金を1億円弱(80,000,000円程度)
●1社(一人)10,000,000円をベースに若干の差
取引先からの反応
一番気に掛けたポイント
「統合に向けて競合店同士、仕入先が同じになるというアレルギーが出ないか」
結果 経営や取引に安定感が出るという期待感大。拒否反応やマイナスイメージは殆どなし。
統合に当たっての障害
平成19年7月2社離脱
前年11月より、「皆でやることに意義がある」と6社で進めてきた中での離脱
特に決算書の公開を済ませた後のタイミングだけに大きな障害
ピンチをチャンスに!
6社から4社になったことを「身軽さ」として、機動性を生ませスピードアップを図る。
営業開始を平成20年4月1日→平成20年1月5日に早めた
統合を決定してからの準備
新会社設立
平成19年10月25日 設立 |
平成20年1月5日営業開始に向けての手順 7月より逆算して準備 資本金 70,000,000円 |
社員への説明、意思統一
全体、各社別、個別と説明会等で理解求める
●会社を存続させ、生活を守る
●労働条件を改善させる
社内体制、人員配置、給与体制
役員 | 社長と取締役 |
---|---|
社員 | 役職無し、仮担当のみ、旧会社の得意先の対応 |
給与 | 従来の給与は保証-調整額(基本+役職)、残業(見込)、深夜(見込)、通勤 |
※担当商品も含め4月より本稼動